主人公・柏木(柏木由紀)は、相手に触れるとその相手の恋愛にまつわる近未来が見えてしまうという特殊能力を持っている。しかし恋愛音痴の柏木は、その恋愛シーンが幸せな結末を意味するのか、不幸な結末を意味するのかさえよくわからないのであった。 佐野(佐野史郎)がマスター、今野(今野浩喜)が従業員をつとめるカフェは、実は「別れさせ屋」を裏稼業とし、柏木はそのカフェでの仕事を通じて、様々な事情を抱えた男女の恋愛を目の当たりにする。数多くの歪な恋の結末の理不尽さ、不条理さを感じ、疑問を抱きながらも、様々な恋愛シーンに遭遇していく中で、「恋とは何か」「愛とは何か」といった真理を体感し、柏木本人もだんだんと恋愛の本質を理解し、人間的にも成長していくのであった。